第一回講演のご報告。

『心の軽さと豊かな生活-生きづらさからの脱却-』第一回講演を行いました。「自己肯定」「ゼロ成長」「自分にとっての価値」といった、繰り返されるキーワードがいくつか浮き上がり、自分の中でも伝えるべきことが何なのかより明確に整理出来るよい機会になりました。今回はとくに、「引きこもり」(こういった偏見に満ちた用語も変えていくべきだと思いますが、今回は便宜上使用させて頂きます。)の方に語りかけるつもりで話しをしましたが、「引きこもり」を抱えるご家族の方、人間関係や同調圧力、あるいは社会の「常識」や偏見に苦しんでいる人、自分の現状を肯定できずにいる人、すべての方に聴いて頂きたいと思っています。考え方が少し変わるだけで、気持ちはとても軽くなるものです。

 私は27歳の時に、燃え尽き症候群のような状態になり、そこから焦って再就職をしようともがいてこじらせたことから鬱になってしまいました。気力というのは恐ろしいもので、気力がなくて風呂に入ることが出来ない、がんばって風呂に入ったものの、今度は上がる気力がない、といった有様でした。それから社会復帰の話しはまた別の機会にお伝えしたいと思いますが、バブル崩壊から終身雇用神話の崩壊、失われた30年と、社会は希望が失われ、欺瞞と不寛容に満ちた戦後資本主義の衰退期とも言える状況になりました。投機バブルというのは本来の株価から乖離して高騰した、それこそ異常事態です。再びその水準に戻ることはあり得ません。政府は未だにバブル経済の水準を目標として、「好景気」の幻想に国民を煽動し、多くの人が振り回されているように感じます。

 「飽くなき右肩上がりの経済成長」という幻想から少し距離をおいて、現状維持、ゼロ成長でも楽しく生きていける工夫を提案します。貴方の一度切りの大切な人生、大切な時間です。大切な家族や友人との関わりを犠牲にすることなく、創造的に生きて頂きたいと思います。それは奪い合うことをちょっとだけ手放し、豊かさを分かち合う生き方に変えることで、意外に簡単に出来るのではないかという気がしています。

NPO法人 GLORY BEE FOUNDATION

生きがいラボ

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